2009年4月9日木曜日

ドアのつけかえ

煙突の付け替えに付随して2階の部屋のドアをずらした。以前のドアはこの写真で鏡がある位置にあった。今度のドアの前は以前は吹き抜けであった。そのままでは困るので、キャットウォークを張ってもらった。真新しい栗の板だ。




吹き抜けに転落するのを防ぐために、周囲には手すりを付けてもらった。今のところはこれも白木のままであるが、いずれ床板とともに、薄汚れた感じに塗装をするつもりである。そんな塗装技術をいつのまにか習得してしまったようである。

ともかく一つの懸案がこれで片付いたわけだが、振り返って、最初から煙突を垂直にしておけば、今回の面倒も出費もなくてすんだはずである。しかし吹き抜けの周囲にキャットウォークをつけることは、設計図面の段階ではおそらく想像できなかったであろうと思う。

もともと広い吹き抜けがほしかったのだが、どれくらいの広さがあれば十分なのかは、図面では到底判断できない。当初の吹き抜けは八畳分の広さであった。これだけあれば十分開放的であろう。事実そうであった。それがついにキャットウォークに五畳分を削られて、結局三畳にまで縮んでしまった。この数字だけで見ると、随分狭くなったことになるが、キャットウォークは吹き抜けの開放感をあまり邪魔していない。つまり床よりも、壁の位置が変わっていないことが重要らしい。そんなことも実際に作ってみて初めて分かったことである。ちなみに最初のキャットウォークはL字型であった。今回の増設で一辺が増えてコの字になった。

家は住んでみないとわからないことが多い。常に未完成の状態にあって、少しずつ手直ししながら好みに合わせていくしかないのかもしれない。

2009年4月7日火曜日

煙突のつけかえ

欧米の家屋では暖炉はふつう壁に設置してある。それは煙突を取り付けやすいからである。昆鳥庵では壁からかなり離れた位置に暖炉を作ってもらった。四方から暖炉を囲むことができるような配置にしたかったのだ。その欲を張った思惑はある程度はかなえられた。しかし大きな問題があった。

煙突とは本来木が燃える場所からまっすぐに立ちあがるものなのだ。暖炉が壁にあれば、煙突も壁にそって屋根の上まで無理なく行ける。昆鳥庵では欲を張りすぎた。暖炉が壁から離れているので、煙突を真っ直ぐに立ちあげれば当然2階に煙突の侵入を許さなければならない。ということは2階の間取りに若干の制約が生じる。この当然の代償を払わないですむ方法がないものかと、欲張って考え出したのが、1階の天井に沿って煙突を曲げてしまうことだった。

こうすれば1階の壁から煙突を外に出すことができる。この写真のようになっていたわけだ。


当初は目論見がうまくいったと思った。しかしこの煙突は全体としてみれば、垂直方向の高さは5メートルほどであるが、4メートルほどもの水平部分ができた。煙がまっすぐに立ち上ることができなくなったわけである。それは最初からわかっていたのだが、わからなかったのはその影響だ。影響は大したことはないだろうと甘く見ていたが、これが間違いであった。

まきはよく燃えた。燃えたから暖房効果は十分であった。しかし部屋中が煙たくなったのである。どうしても煙が素直に排出されていないようであった。特に強風が吹く日には煙の逆流がはっきりした。

対策としては暖炉の位置を壁際に移すことも考えられたが、結局煙突を極力垂直に立てる方を選んだ。そのため煙突が2階の部屋を通過する。それもドアのすぐそばで。よってドアの位置をずらす。ドアの新しい位置は吹き抜けに面した部分となるので、キャットワォークを作る。転落防止のためにキャットワォークには手すりを巡らせる。煙突一つのためにこれだけの手直しが必要となったのである。

工事は太陽光発電の設置と同時に進めてもらった。発電パネルは数日で完了したが、煙突とその付随工事ははるかに大変で2週間を要した。ともあれすべてが完成し、暖炉の煙はようやく垂直に立ち上るようになったのである。しかしながら、そうこうしているうちに春の陽気が始まったので、煙突が本領を発揮するのはこの次の冬の到来までお預けの気配である。

付け替えられた煙突である。囲いが白いのは家の壁に合わせたから。


しかし白では落ち着かない気分がしたので、黒に塗り替えてもらった。